思い出

一昔前、山にあるホテルで住み込みのアルバイトをしたことがありました。

標高は2,300m。夏には大学陸上部の選手も高地トレーニングに来ていました。
選手の食事内容は指定されたメニューもあったけれど、朝食にホテルで焼いているパンを日替わりで出したりもしていました。
ある日の朝食のパンメニューを私が考える日があり、自分で成形して焼いた、柔らかいミニバゲットをどうしても食べて欲しくて、バゲットのサンドイッチにしました。ミニサイズとはいっても、一人の一食には少々大きめ。でも昼間厳しい練習をする彼らにはボリューム感を喜んでもらえるに違いない、と信じて。
選手達が美味しいと言っていたと後で聞きました。暗いうちから起きて一人生地を捏ねる苦労が報われ、とても嬉しかった・・・
 
・・・と記憶しているけれど、自分の中で想い出を美化してるかな。
 
あの頃は走ることに微塵も興味が無かったので、駅伝で有力な選手達だと聞いていても大学名すら覚えていない始末ですし・・・。
 
こんな私でも下山した後、暫くは心肺機能が向上した実感はありました。
当時から走っていればなぁ~なんて考えても仕方の無いことですね。
 
さっき、勉強中にwhite birch(シラカバ)が出てきて突然若かった頃の事を思い出してしまいました。
「標高が高いから、白樺(シラカンバ)じゃなくてダケカンバが生えてるんだよ」と、そこで最初に教えてもらった事を。